冬となりますとカニが食べたくなる季節ですが、山陰地方で生息している松葉ガニと肩を並べるのが、瀬戸内海沿岸の旨いワタリガニです。

潮の干満差が大きい瀬戸内海で鮮度の良いカニといったら、成長期によって住む場所を変えるワタリガニのことで、足の先端部がひれに見え、海を横断するということでこの名称がついています。甲羅の全幅が13センチより小さい時には獲ることができません。

元気の良いワタリガニを捕獲したときはカニの鋏などに警戒してください。
手ごわい上にトゲが当たるので、手袋などを使った方が無難だと思います。

さて、美味しいワタリガニを料理する場合は「煮るだけ」で十分ではないかと思います。
そのまま頂く場合はキツいと思いますが、風味の良い味噌や身は、これ以外の豪華な蟹に負けない奥深い味を持ち合わせています。

ちなみに卵のある雌のワタリガニの方が、雄よりも極上品となっています。
胸部の部位や新鮮なミソの部分に関しては、雄と雌にあんまり差は感じられませんが、卵は見事でいくら食べても飽きません。

正式名はガザミと呼ばれ、近年では瀬戸内で高名なカニです。

 
かにまみれ